結婚カウンセリング
*結婚カウンセリングは、「結婚式」のためにするものではありません。幸せな結婚生活を送るために行われます。どんなに立派な結婚式をしたとしても、離婚率30%が現状です。幸福な結婚生活を望むなら、「結婚カウンセリング」(プリ・マリタル・カウンセリング)を受けることをおすすめします。2人の人間が共同生活を始めるための心構えです。
*アメリカでは離婚率53%、日本でも34%(2015年統計)になりました。離婚率の高いアメリカでは、この事態は国家的課題だと言われ、「プリマリタル・カウンセリング」「カップル・カウンセリング」に力を入れています。ほとんどのアメリカの大学には「カップル・カウンセリングコース」があります。
<カウンセリングの内容>
1 教会の「結婚式」に関する概要の説明
1)条件: 教会の結婚式規定に基づく
2)カウンセリング:5回以上
3)式の運営・準備:何をどれだけ準備すればいいのか
4)スタッフ:司式者牧師/奏楽者1名/聖歌隊3名
/会場誘導係1名/受付2名/カメラマン1名
5)費用のこと
6)披露宴のこと
7)証人(介添人)のこと
2 教会と当事者との共通認識・同意形成
3 結婚式の意義の理解
1)何が大切なことなのか
結婚式自体ではなく、結婚後の生活が大切
幸福の意味=幸せな「結婚式」ではなく、幸せな「結婚生活」
結婚生活における2人の共通認識の形成
生活費・生活スタイル・家事・子育て
社会での時間と家庭での時間の確保
2)準備の重要性
準備は、結婚式の準備ではなく、
「幸せな結婚生活のための準備」です。
結婚は、2つの家族の関連付けである。
結婚式をそのために用いて下さい
→親族対面などの機会を数回設ける。
準備に家族を巻き込む・家族にもいろいろと関与してもらう。
3)祈り的要素
分からないことの答えを待つ。いらだたない。
一人の人生が二人で一つの人生になる。相手に相談する。
自分で決めつけない・可能性を広くもつ。
取りなしの祈りの重要性(周りの人々に祝福してもらうこと)
4)証的要素
相手の同意を待つこと/家族の同意を待つこと
周りの人々の同意を得ること/神の同意を待つこと
4 キリスト教式結婚式の意味
1)創造論:創世記2章:助け合う姿=創造の本来性・光・輝き
子孫繁栄/神の祝福(子孫・住処・ホーム)
2)救済論・聖霊論:人生の導き・協力体制・心のホーム作り
3)人生論:仲良く・幸せな人生・幸せな家族形成
5 プリマリタル・カウンセリングの意義
お互いの違い・男女の違いを学ぶ→TX参照
愛の基本について学ぶ
愛を生み出した神:人が人を愛せること・神の力
愛し合うことの大切さ:二人の努力
愛が護られることの美しさ:家族の力
感謝の思い: 神へ/お互いに/周りの人へ
愛の継続:どうしたら継続できるのか
愛・ケア・大切・関わる
→反対を知る:争い・比較・エゴイズム
結婚後の2人のライフ・スタイルを決める
TX:石井希尚『この人と結婚していいの?』新潮文庫
6 宿題(ここが一番重要です)
以下の5つの宿題を、1つ1週間かけて考え、文章化する。
① なぜ、結婚するのか
② 相手のいい点
③ 自分が相手を愛している理由
④ 相手とどういう人生を歩んでいくつもりなのか
⑤ 以下の1)~6)の確認:2人で話し合う。
1)現状認識
2)方向性
3)方法・訓練
4)危機的状況の回避方法を決めておくこと
5)素直に謝ることの大切さ
6)結婚生活における共通認識
生活費/生活スタイル/家事分担/子育て
社会での時間と家庭での時間の確保・確保方法
*結婚カウンセリングでは、以上の内容を、牧師の指導のもと、お二人が、具体的に話を進め・深め・考えていく過程を味わいます。
*結婚カウンセリングだけでも受け付けています。